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ピックルボール初心者が知っておくべきルールと基本戦術

ピックルボールは、アメリカ発祥の新しいラケットスポーツで、テニス、バドミントン、卓球の要素を組み合わせた楽しいゲームです。近年、日本でも人気が高まっており、初心者でもすぐに楽しむことができます。本記事では、ピックルボール初心者が知っておくべき基本的なルールと戦術を詳しく解説します。
ピックルボールの基本ルール
コートのサイズと設備
ピックルボールのコートはバドミントンコートと同じサイズで、縦13.41m、横6.1mです。ネットの高さは中央で86.4cm(34インチ)、両端で91.4cm(36インチ)となっています。使用するラケットは硬い面を持つパドルで、ボールは穴の開いたプラスチック製のボールを使用します。
サーブの方法
- アンダーハンドサーブ:サーブは腰の位置より下からアンダーハンドで行います。
- サービスエリア:ベースラインの後方からサーブし、サイドラインやセンターラインに触れないように注意します。
- サーブの方向:斜め向かいのサービスコートに直接入れる必要があります。ネットに触れず、ノンボレーゾーンに落ちてはいけません。
スコアリング
- ポイントの取得:サーブ権を持つ側のみがポイントを獲得できます。
- ゲームの勝利条件:通常、11点先取で勝利しますが、2点差が必要です。トーナメントでは15点や21点で行われることもあります。
ツーバウンドルール
- 最初のバウンド:サーブを受ける側(レシーバー)は一度バウンドさせてからリターンします。
- 二度目のバウンド:サーブ側も同様に、一度バウンドさせてから打ち返します。
- 以降のプレー:二度のバウンド以降は、バウンドさせてもボレーでもプレー可能です。
ノンボレーゾーン(キッチン)
- エリアの定義:ネットから7フィート(約2.13m)の範囲がノンボレーゾーンです。
- ボレーの禁止:このゾーン内では、空中でノーバウンドでボールを打つボレーショットが禁止されています。
- バウンド後のプレー:ボールがバウンドした後であれば、ノンボレーゾーン内でのプレーが可能です。
基本戦術
ポジショニング
- コートのカバー:ダブルスではパートナーと連携し、コート全体をカバーします。左右の端にはボールが行きにくいので、センター寄りで大丈夫です。
- 前後の位置取り:ノンボレーゾーンのすぐ後ろに位置することで、攻撃的なプレーが可能になります。サービス&レシーブが終わったら基本的にはすぐにネットに詰めましょう
- 相手の動きを読む:相手の動きや癖、弱点を観察し、次のプレーに備えます。
コミュニケーション
- 声の掛け合い:パートナーとのコミュニケーションは非常に重要です。ボールを追う際やポジションをチェンジする際には、必ず声を掛け合いましょう。「お願いします」「行きます」「You」「Me」等の声掛けが大事です
- 戦略の共有:試合前や試合中に戦術を話し合い、共通の目標を持つことでチームワークが向上します。
ショットの選択
- ドライブショット:力強いショットで相手を後退させ、コートを支配します。
- ドロップショット:相手の意表を突くために、ネット近くに柔らかいショットを打ちます。
- ロブショット:相手の頭上を越える高いボールで、相手を後方に下げます。
初心者へのアドバイス
練習の重要性
よくありがちなのがゲームばかりプレイして基礎の練習をしないことです。これは楽しむ分にはいいですが、上達を考えると遠回りです。上達を考えるのであれば基礎練習をしっかりと行いましょう。
- 基本スキルの習得:サーブ、リターン、ボレーなどの基本的な技術をしっかりと練習しましょう。
- ゲーム感覚の向上:実際のゲームを通じて、ルールや戦術を体で覚えます。
- フィットネスの向上:スタミナや機敏性を高めることで、プレーの質が向上します。
よくあるミスを避ける
- フットフォルト:サーブ時に足がラインを踏まないように注意します。
- ネットミス:よくネットにかけると思いますがボールをよく見て打ちましょう。
- ノンボレーゾーンでのボレー:キッチン内でボレーをしないように、位置取りを常に意識しましょう。
- 二度バウンドルール忘れ:特に初心者は、最初の二回のバウンドを忘れがちです。ルールを常に念頭に置いてプレーします。
まとめ
ピックルボールはシンプルなルールでありながら、奥深い戦略性を持つスポーツです。初心者でも基本的なルールと戦術を理解することで、すぐに楽しむことができます。仲間や家族と一緒に、ピックルボールの魅力を体験してみましょう!